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2017/03/02 第184期 訂閱/退訂看歷史報份TAEPEI
伝統の木‧錫‧陶工芸
 
 
伝統の木‧錫‧陶工芸
文/Taipei
手作りの温もりが加わった日用品は単なる道具ではなく、暮らしの美を備えたスタイリッシュな装飾品です。職人の腕とデザイナーのアイデアと想像力で伝統的な工芸材料に手作りの温もりを与え、都市の日常に温かみを添えようする動きが台北で始まっています。

温もりの木で暮らしに彩り

木材は自然の万能素材で、多くの生活用品に使用できるだけでなく、1本1本異なる独特の木目模様が唯一無二の美しさを生み出します。木材の穏やかな性質と自然の香りからは温もりと安らぎが感じられます。木材のこうした魅力にひかれ、「木質線」の林貴生さんと魚丸さんは木工の世界に飛び込みました。

美術を専門に学んだ林貴生さんは職業高校のときから木製模型を手掛け、若くして多くの木製模型コンテストの賞を受賞しました。大学時代に陶芸に触れ、美的感覚を磨いたことが、木工作品にも刺激を与えました。親友の魚丸さんは編み物が大好きで、編み物用道具を自作するため木工を始めました。こうして二人は共同で、木材と編み糸を素材としたブランド「木質線」を立ち上げました。

「木質線」の主な木工作品は日用の小物です。林貴生さんは、自分の作品が買ってくれたた人の家を飾るだけで、実際に使われないのは嫌だと言います。木工品は長く使用していると色々な跡が付いてきますが、それによって魅力が増すのであって、木製の取っ手に長い期間何度も触れていると、手触りはなめらかに、表面は光沢を増してきます。逆に、普段使わない木製品の保存方法が不適切だとカビが生えやすかったり、壊れやすくなります。手作りの木工品は1つ1つが温もりのある芸術作品で、毎日の3食を独特な質感のあるお椀、箸、スプーンなどの木製食器を使って食べたら、気分が良くなるだけでなく、食べ物がもっとおいしくなると林さんは語ります。

癖のある木材ならではの味わい

木製のスプーンやまな板は一見作るのが簡単そうですが、実際は多くの技やコツが求められます。例えば、浅いプレートの製作には輪郭設計から切断、ノミ入れ、アーチ形成、研磨、オイリング、ニス塗りなど数時間に及ぶ多くの工程が必要です。また、木の種類や部位によって硬軟度、木目模様が異なり、採用する技法や力の入れ具合も調整しなければなりません。林貴生さんは笑いながら「本当にやんちゃな木材もあって、円形に作ったはずが翌日には楕円形になったこともあります。完成品が元のデザインと大きく違うこともよくあります。木材は個性的で扱いにくい素材としか言えず、作り手にとって可愛さと憎さが同居することがよくあるんです」と笑いながら話します。

もっと多くの人に木工品の素晴らしさを体験してもらおうと、「木質線」は興味を持つ人が簡単な木工技法を学び、オリジナルの木工細工の作品をデザイン、製作できる手作り講座も開いています。おもしろいことに、多くの生徒は木工を学んだ後、教室で使っているのと同じ木材を大量に購入し、親類や友人へのプレゼントとして木製の箸や皿、木軸の万年筆などを自作しています。

木工細工は、木材工場から出る端材を再利用できるのがメリットで、端材には大型家具用の高価な木材が含まれていることも多いです。形状がバラバラなため、作り手には巧みなアイデアが求められますが、基礎練習には最高の素材です。このため、林貴生さんと魚丸さんは時間さえあればよく大手木材工場まで「宝探し」に行きます。他の人にとっては廃材ですが、二人の素晴らしい手仕事により実用的で美しさも兼ね備える小物に変身し、新たな命が吹き込まれるのです。

伝統錫器を最新の流行に

「錫」の台湾語の発音は「賜」の中国語の発音と同じなため、伝統的な祭礼で使用される卓上香炉、ろうそく立て、花瓶などは全て「賜福」(幸福を賜る)の意を込めて錫で作られています。古来より、東洋の伝統工芸を代表する錫器は祭祀で使用されてきたほか、センスのいいお金持ちが自身の身分、地位を誇示しようと錫製のやかん、銚子、食器、茶缶、化粧用コンパクトなどを愛用してきました。しかし、生活習慣の変化と、錫中毒に関する誤解から、錫器の使用者は次第に減り、伝統的錫工芸は徐々に衰退していきました。

デザイン科出身の若者3人が創設した「Woo Collective」は、シンプルながらも緻密、かつ東洋文化の特色ある錫工芸で世界的な注目を集めています。「Woo Collective」を創設するまで、3人は錫工芸になじみがありませんでしたが、国立台湾工芸研究発展中心(NTCRI)の仲立ちで国宝級の錫工芸家の陳万能氏から技能を学ぶチャンスに恵まれたこと、さらに失敗を恐れないチャレンジ精神から、3人は現代設計の美学を取り入れ100年以上の歴史を持つ伝統的錫工芸の新たな形を生み出し、錫工芸が再び脚光を集めるきっかけをつくりました。

錫器を作るにはまず錫の塊を液状に熔かし、鋳型に流し込むかシート状に鋳造します。その後、切断、叩き、溶接、やすりがけ、つや出し、サンディング(砂による研磨)、洗浄を経て完成します。錫器のサイズによって製造時間は数時間から数カ月とさまざまです。「Woo Collective」の頼思羽さんは、「現在、台湾で錫器工場を探すのは難しいため、ほとんどの製造工程を自分たちで手掛けなければなりません。ただ、工具一式が必要なガラス工芸や鉄工芸と比べれば錫器製作のハードルは低いです。基礎をしっかりとつかめば、自分自身で模索しながら多くの高度な技にチャレンジできます」と話します。ただ錫は軟らかい金属で、繊細な技法で作らないと壊れやすいです。例えば、溶接時の温度が十分高くないと接合できず、逆に温度が高過ぎると作品が溶けてしまいます。このため、錫器製作では熟練した技術だけでなく高い集中力が求められ、焦りは禁物です。

シンプルな作品に東洋の美

錫は無毒、無味で酸化しにくい安定した金属で、浄水作用も持ちます。このため、ある文献では錫器について「酒にはコクを、水にはさわやかな甘みを与え、茶の色を保ち、花を長生きさせる」と記載されています。日本の多くの高級レストランでも清酒の酒器として錫の酒杯が使用されており、なめらかなコクを味わえるとのことです。

「Woo Collective」は、自分たちの作品が東洋の美を備え、現代人の暮らしに自然に溶け込んでほしいとの願いから、錫器の表面に木や布のような模様を入れる技術を開発し、シンプルながらもアート心あふれる食器を製作したり、新しいコンセプトの純錫ポアラーを開発したりました。この螺旋状のポアラーをガラス瓶の口に取り付け、ワインを瓶に注ぐと、ワインが空気に触れやすくなり、ワインを素早く開き、まろやかな味わいにしてくれます。錫はのどに与えるアルコールの刺激も和らげ、お酒の香りも引き出すため、より深くで口当たりの良い味わいとなります。

こうした実用的で現代人の暮らしにフィットするアイテムは人々の伝統的錫工芸に対する既成概念を覆し、錫器を再び流行りの美しさの象徴にしています。

陶器が人気ブランドに進化

ボウル、皿、コップ、茶器、花器など、陶磁器は用途が広く、私たちの暮らしの至るところに存在します。一見何の変哲もない陶磁器も、オリジナリティーと趣向一つで不思議な美しさを放つようになります。

陶芸は陶土(粘土)、砂などを材料に、土練り、成形、焼成により創作する芸術です。作り手のイマジネーションで様々な色や図案、形を作ることができ、作品は装飾品として飾ったり、実用的な器としても使用できます。香港出身のアートデザイナーであるMonkeyさんとDonkeyさんは、陶芸の高い可塑性に魅了され、陶芸品を素材とした奥深く新しいコンセプトをたくさん生み出そうと決めました。

MonkeyさんとDonkeyさんは、香港では陶芸材料の入手が難しく、焼成技術が少ないこと、中国本土の窯焼き陶芸品は価格は安いものの精度や品質が台湾に及ばないことを知りました。一方、台北市の芸術、文化クリエイティブ産業を取り巻く環境がますますよくなっていることから、より自由に能力を発揮できるよう、台湾に来てブランド「Monkey And Donkey Design 驢仔窯‧馬騮燒 」を創設することを決めました。

創作に対する二人の理念はブランドロゴからはっきりと伺えます。Monkey(モンキー)とDonkey(ドンキー)は二人の氏名の広東語読みで、面白さを持った王様のイメージは「実力はあるが、個性的で生き生きとした風格を失わない」ことを象徴しています。MonkeyさんとDonkeyさんは陶芸だけでなく、人物彫塑、アニメのイラスト、インスタレーション、動画‧静止画、ミクストメディアなど多用な分野に長けており、国外で多くの出展‧受賞歴を持ちます。こうした経歴がまた、二人が創作において伝統的なしがらみを打ち破るのを容易にしています。二人の陶芸デザインがしばしば自由奔放で、あらゆる要素を網羅しているのも納得です。

想像力をかき立てる独創性

台北市西門町にある歴史建築物「西門紅楼」の内部を改装した「西門紅楼16工房」の2階の店には、色とりどりの茶器セットや、花瓶にもコップにもなるアイスクリームコーン型の陶器、漫画の吹き出し型プレートなどが陳列され、オリジナルのデザインが見る人のイマジネーションをかき立てます。MonkeyさんとDonkeyさんは、お客さんとの触れ合いを通じ、ある面白いことに気付きました。それは、海外からの観光客は通常、作品のデザインとオリジナリティーが気に入って購入しますが、台湾人はおしなべて「機能」を優先することです。二人は、暮らしをより素晴らしいものにできるのであれば、考慮する点が美しい外観にせよ実用性にせよ、個人の好みに応じて作品を選べると考えています。

陶器を製作する上で最大の難関は、大半が釉薬掛けと焼成の工程です。窯の中の温度変化と焼き時間が作品の成否を決める大きな鍵となりますが、最もコントロールが難しい工程でもあります。Monkeyさんは苦笑いしながら「新しい作品を窯に入れて焼くたびに悩ましい思いにとらわれます。2、3日経たないと作品がどう焼き上がったか分からないからです。釉薬の色合いや文様が当初の予想と大きく異なる可能性もあります。ときどき嬉しいサプライズもありますが」と話します。

このため、手作りの陶器はそれぞれ世界に一つだけのものとなっています。デザインや作り方が同じでも、焼き上がりが同じということはあり得ません。ただ、これこそが手作りの魅力とも言えるでしょう。

 
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