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文/Taipei
文/Rick Charette

写真/鄧毅駿

編集/下山敬之

保生文化祭(バオションウェンホァジー)は、台北で毎年開催されている有名な伝統祭典です。その中心となるのが、台湾最大の宗教の聖地でもある大龍峒保安宮(ダーロントンバオアンゴン。荘厳で華麗な外観を持つ保安宮は、台湾で唯一ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞を受賞した寺院でもあります。

4月15日から2か月間に渡ってこの地で開催されるイベントでは、様々な伝統儀式が行われます。その中でも特に注目を集めるのが、張り子で作られた獅子の像を燃やす「放火獅」です。この儀式では何万発ものロケット花火を打ち上げて夜の闇を明るく照らし、最後に迫力のある大きな張り子の獅子に火を放ちます。炎や爆発は除厄の効果があるとされていることから、地域やその地に住む人々を守るという意味を持っています。

ただ、今回私たちが注目したのはイベントを陰から支えている伝統の張り子です。そのアーティスティックな美しさと職人の技巧に迫るため、台北市伝統芸術芸師賞を始め数々の受賞歴を持つ一流の職人である李清榮(リーチンロン)さんを訪ねました。今季の《TAIPEI》では張り子のお話や李さんの来歴、張り子作品の制作工程などを紹介していきます。

伝統的な張り子―糊紙と紙紮

「糊紙」「紙紮」はどちらも張り子を指す中国語です。糊紙は「紙を糊(のり)付けする」という意味で張り子全般を指し、紙紮にはより具体的に「捧げる』という意味があるのだとか。ただ、実際はどちらも「神様や先祖へ捧げるために燃やす紙製の作品」という意味合いで捉えられていています。

「私の理解では、紙紮が始まったのは明朝の時代(西暦1368-1644年)からで、当時の木版画に張り子の原型が描かれています」と李さんは話します。ただし張り子というコンセプト自体は西暦200年ごろの漢王朝の時代、中国で紙が作られた1世紀後には存在していたようで、古くから鏡のケースや小物入れ、儀式用の仮面、兜なども作られていました。

芸術に対する見識の変遷

「お寺では何世紀にも渡り、神様や先祖に捧げる紙紮が活用されてきました。燃やせるものであれば形に規定はないので、今日では先祖が次の世界で快適に過ごせるようにという願いからミニチュアの家や高級車などが捧げられます。神様の場合は尊敬や崇拝の念を込めることが一般的です」

張り子は葬儀の場や先祖を祀る際に活用されましたが、社会的にはタブーや恐れといったネガティブな感情もありました。そのため、「私は現在の台南市郊外にある白河鎮で紙紮師の三代目として生まれたのですが、学校では小さな商売をしていると言う程度で、家業を知られないようにしていました。ただ、1990年代からは郷土教育が進んだことで人々の意識も変わり、台湾独自の文化的遺産が称えられ、大切にされるようになりました。今では多くの人々が紙紮の芸術性や技術の高さ、そして台湾の歴史的な役割を高く評価しています」と李さんは当時を振り返ります。

変わりゆく紙紮―李さんの創る「新たな伝統」

「父やその他の芸術家のもとで修業していた私は、とても優等生とは言えませんでした。『昔の芸術家を完全に模倣する』よう言われ続けていたのですが、社会は常に変化するという考えから芸術の形も伝統を大切にしながら『近代化』すべきだと考えていたのです。私が長年制作してきた数々の作品を通して、人々が台湾の伝統文化や技巧の奥深さ、そして美しさを感じてくれたらと願っています」

李さんには異なる信仰を持つ人々にも自身の作品を通じて張り子技術の伝統的な美しさを伝えたいという思いがあります。「従来の作品はきわめて二次元的なものでした。ただ、私は大学教育でファインアートを学んだことで、立体的でダイナミックな動きを強調した現代美学の構築を目指しました。そのために台湾国内の芸術家たちの作品や西欧の彫刻技術、テレビゲームのアート性についても学びました」と李さんは話します。またテレビゲームが大好きであることから、研究を進めるにつれて興味の対象が宗教的な範囲を超え、アニメキャラクターにまで及んだそうです。

「革新と近代化によって新たな風が吹いてほしいと思っています。現在、若い世代が興味を持ってくれていますが、時間をかけて修行をしようと考える人はいません。技術を習得するだけでも3年4ヶ月は必要なのですが、単に技術だけではなく、文化的、そして宗教的意味合いの理解を深めることが非常に大切なのです」

最近では公的なアート研究プログラム、または個人的な研究を通して若い才能が育まれていますが、正式に弟子入りをする人はいません。「私はどんな疑問にも答えるようにしていますが、多くの人は機械的なスキルを身に着けることばかりで文化や宗教的な理解ができないため、それが作品に表れてしまうのです」と話す李さん。

張り子の主な仕事や活動

李さんは台湾を最先端の近代文化が謳歌できる場所と言います。紙紮作品は地域社会での需要がきわめて高く、芸術家たちは寺院の催事や葬儀、先祖を祀る儀式の3種類を主な仕事としている他、ビジネスの開業や祭日など公共の場にあわせた注文が入ることもあるそうです。しかし、李さんは「ここ数十年、企業からの注文は減っています。環境保護の観点から公共の場所で物を燃やすこを制限しているためです」と教えてくれました。

保安宮の「放火獅」は、初代の担当芸術家が亡くなって以来、10年以上にわたって李さんが支え続けてきました。「最初はあれこれと注文がありましたが、今ではすっかり信頼して頂き、デザインを全て私に一任してくださいます。唯一の指定されるのは、富と繁栄を象徴する金色を主体とすることだけですね」

李さんは艋舺青山宮で毎年開催される艋舺青山王祭も担当しています。大龍峒保安宮の祭典とあわせ、台北の「三大祭典」のうち二つを担っているのです。また、台北市議会では李さんの作品を長期間公開できるよう、史跡名所としても名高い万華区の剝皮寮歴史街区にて展示をする予定となっています。

張り子制作工程

李さんは制作中の放火獅の獅子、そして守護神である土地公の像を使い、張り子技術を披露してくれました。獅子は完成におよそ15日を要します。まず竹で枠組みを作りますが、これには通常、台湾桂竹が使用されます。直線の支柱には硬めのものを、棟木や腕の曲線部には弾性のあるものを使用します。李さんは動きのある姿勢を表現するのに最適という理由から腕部分には柔軟性が高い鉄製ワイヤーを使用するそうです。

次に枠組みに沿って新聞紙を糊付けして成形。獅子の頭や肉球などより細かい制作が必要な部位は、本体とは別に成形して後から接着します。

土地公も同様の流れで制作しますが、頭部に多数の飾りを重ね付けする場合には、従来の切り紙手法で作り上げていきます。また、土地公の服は張り子糊を使用してから色を塗るのが通例でしたが、李さんはなめらかさや動きを表現するためキャンバスを使用するなど、美観に合うものであれば木、金属、プラスチックなど様々な素材を成形や仕上げの装飾に使用します。

難局を乗り切る芸術家の腕

「神様や龍、獅子、馬などの動物は幸運の象徴なので、顔立ちや姿勢、動きによって文化的あるいは宗教的意味合いが異なります。例えば神様なら波打つ衣装の高貴さや、袖口や裾の優美さで内面を表現しなければいけません。これこそが、まさに一級の芸術家のみが習得できる技巧と言えるでしょう」

加えて李さんは「私は燃やすのがためらわれるほど細部まで美しい作品を作ることを目標としています。ただ、やりすぎると注文が無くなってしまうので注意しなければいけません」と笑って話しました。ただ、李さんの張り子が寺院に供えられるようになったのは、もったいないという声が増えたことが理由だそうです。

 
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