台北ユニバーシアードは8月19日夜7時、台北陸上競技場で正式に開幕、当日は国内外のアスリート1万人以上が集まり、開会式を盛り上げました。これは台湾で過去最大規模、参加したアスリートの数も過去最多の国際大会となりました。開会式は細部までよく練り込まれたプログラムで、台湾の過去、現在、未来という時間軸を自然、街、テクノロジーで結び、「活力の島」、「台北に集結」、「地球村」という見応えのある3部構成のステージに仕上げられました。
まず幕開けの「活力の島」では、台湾という海に浮かぶ島にもともと根付いている生態を再現し、先住民の歌声と伝統芸術で生き生きと受け継がれる命を祝福しました。そして台湾の華人エスニックグループである客家と閩南の祝い事の宴席で大会の無事を祈り、台湾ならではのとりどりの多元的な文化を見事に表現しました。次の「台北に集結」では伝統と現代が絶え間なく交錯しながら、この街の持つにおい、味わい、人情を伝え、古今が融合する多元的でダイナミックな台北のいまの姿を際立たせました。最後の「地球村」ではデジタルジェネレーションへの突入を強調。台湾と世界が密接に絡み合う姿を、光と影、レーザーなどを使って新しい時代の特徴をフィーチャーし、テクノロジーで世界をつなぎ、次世代がユビキタスでつながる若々しい創意を表現、今大会の最も重要なメッセージ「FOR YOU, FOR YOUTH」を届けました。
特筆すべきは、ステージ中央の床面LEDディスプレイで、長さ40メートル、幅30メートル、世界でたった一つ、パフォーマーの動きに合わせた立体的ビジュアルを実現、今大会開会式のハイライトの一つとなり、3部構成のステージの随所で重要な役割を果たしました。「活力の島」では岩盤(プレート)のぶつかり合いを、「台北に集結」では交通の動きを示しました。また「地球村」では世界における台湾の地位を、半導体や交通信号のアニメーションなどLEDの床面ディスプレイで美しく表示しました。これには、出演者とディスプレイがじっくり動きを合わせリハーサルできるよう、構想から実際の開会式まで18カ月かかっています。2,500人のパフォーマーに裏方1,300人、計3,800人が心を一つにして完璧な開幕式を作り上げました。
ハイテクを活かした床面ディスプレイに加え、適所で放たれた花火が胸を打つ視覚効果を生み出しました。ドイツのチームがデザインした花火は、燃えかすが出ないために出演者がケガすることのない地球にやさしいもので、パフォーマンスの空間をさらに華やかに彩りました。最後に、華々しくランドマークをかたどった花火と同時に空中から花火が打ち上げられ、見る人に忘れることのできない美しい夜を届けました。
大会開幕からはアスリートたちの戦いだけでなく、素晴らしいイベントも次々行われ、多くの人の注目を集め、台湾の多元的な文化と活力を発信しました。