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2016/06/09 第167期 訂閱/退訂看歷史報份TAEPEI
用音樂演繹故鄉
 
 
用音樂演繹故鄉
文/Taipei
50 歳までの僕は、

今の自分から見るとまるで前世のようだ。

——馬場克樹

外交官からアーティストへ 肩書きは違えど同じひとりの人生

馬場克樹さんは2007 年5 月、日本の公益財団法人交流協会台北事務所(日本の対台湾窓口機関、日本大使館に相当)に赴任、文化室の室長としてさまざまな催しに出席しました。奨学金選考の面接官やイベントでのテープカットやあいさつなど、台湾と日本の間の文化の架け橋としての役割を担いました。毎日スーツにネクタイ姿で、朝早くから台北MRT(地下鉄)に乗り、出勤途中には決まったサンドウィッチスタンドで朝食を買う生活でした。小さなスタンドを経営する女性が、雨の日も晴れの日も、馬場さんに「今日も素敵な一日を」と声を掛け、この短い一言がささやかな幸せを与えてくれたと言います。このときのことを『一毫米的幸福(一ミリのしあわせ)』という作品にまとめ、幸せとは日々の何気ない出来事の積み重ねであることを歌っています。馬場さんは「不幸せは時が経てば過ぎ去っていく状況だけれど、幸せは自分で見つけられる能力なんです」と語り、幸せを見つけ、感じる能力は鍛えることができると言います。

若いとき、自分には音楽への興味と才能があるのではと思った馬場さんですが、大学時代に参加したさまざまなコンテストでの成績はどれも芳しくありませんでした。社会に出てからは、自分がかつて歌を作っていたということさえ、十数年間も忘れていましたが、台北に来てからは、台湾という異郷での暮らしや風物を題材に毎月1 曲というペースで次々と歌が生まれていきました。こうしたインスピレーションの炸裂とでもいうものについて馬場さんは「たぶん台湾がよっぽど僕に合っていたんでしょうね」と笑います。

手厚い待遇の外交官という仕事を捨て、フリーのアーティストとなったのは、馬場さんにとって大事な人生の転機となりました。台湾に赴任して1 年が過ぎた頃、あるブログの言葉が馬場さんの目に留まりました。そこにはこう書いてありました。「二十歳の頃のあなたは何になりたかったのですか。」「それでは、六十歳になった時、あなたは何をしていたいですか。」二十歳の頃、歌手になりたかったことは確かでしたが、六十歳になった自分は何をしていたいのだろうかと、その時の馬場さんは自問してみたそうです。すると、小学校や養老院でギターの弾き語りをしている自分の姿と楽しそうに自分の歌に耳を傾け、それを一緒に口ずさんでくれている子どもや老人たちの笑顔がふと脳裏に浮かんだと言います。そこで自分が本当にやりたいこと― .楽しく歌い、楽しい時をみなとシェアすること― .がはっきり分かったのです。馬場さんは「50 歳までの僕は、今の自分から見ると前世の人のようです。それまでの積み重ねが今の自分を作り上げているのだけれど、そのころとは全く違う人生を歩んでいるのです」と語ります。

シンガーソングライター俳優から文筆家まで 風変わりなおじさんのぶっとんだ挑戦

馬場さんの最も著名な作品は、映画『逆光飛翔(光にふれる)』の主題歌『很靠近海(海のそばで)』で、この映画では客演も果たしました。馬場さんの「ばば」という名前は、台湾語の「爸爸(パパ、お父さん)」の発音と同じなので、台湾の人からは「爸爸桑(ばばさん)」と呼ばれています。歌の力で「環島(台湾一周)」をとの思いから、馬場さんの歌には台湾各地の風物がちりばめられています。『湯の町、北投』の歌詞では、「湯守観音、不動明王、地熱谷/流しの音色も懐かしい/ここは北投 ここは北投/二人の湯の町よ」とつづり、懐かしの「那卡西(流し)」の歌い方を取り入れ、新たな解釈で台湾の歌を奏でます。馬場さんの暖かい歌声を通じて、台北の人々でも知る人の少ない北投の湯守観音と不動明王にもう一度スポットが当たるチャンスが巡ってきました。「日本の人が僕の歌を通して台湾のことを知り、台湾の人がまたあらためて自分のふるさと台湾を知ることができれば素晴らしいことですね」と語ります。

馬場さんは一昨年、俳優で演出家・脚本家のジョニー松田さんが立ち上げた「劇団 戯劇大飯店(劇団Drama’s Hotel)」の結成に、お笑いタレントの葛西健二さんらと一緒に参加し、昨年9 月には台北の下町、迪化街の「思劇場」で喜劇『浪漫書店』を上演しました。モダンながら伝統色あふれる迪化街で、全く違和感を感じさせない中国語、台湾語、日本語の多言語による、日本のお笑いの神髄である新喜劇が観客を席巻しました。馬場さんは「日本人俳優の先輩の米七偶(みちお)さんから、『あなたは何かを持っているから、俳優もできるんじゃないの』と言われたのがきっかけ」と笑う。最近は映画や劇場のステージからブラウン管の中にも進出、テレビの前のみなさんも、カルフールの「日本ウィーク」のCM や、ダイキンの「エアコン」や「空気清浄機」のCM、味丹(ベダン)のインスタントラーメンCMの怒りっぽい日本人ラーメン職人、テレビドラマの『紫色の大稻埕』の日本画家郷原古統などできっとおなじみのことでしょう。テレビではじける元外交官の馬場さんは、このほかにも、映画『KANO』の魏聖徳プロデューサー、馬志翔監督、台湾のシンガーソングライター陳綺貞へのインタビュー記事を日本の雑誌に寄稿するなど、文筆活動も行なっています。馬場さんは「違ったことをいろいろとやっているようだけど、表現するという点では根っこは同じ。僕は一人の表現者なんです。愛する台湾を、台湾の美しさを自分の中から発せられる声にしたがってただ表現しているだけなのです」と話します。

台北 夢のPromised Land

Promised Land 街角に人のやさしさあふれている

Promised Land 亜熱帯の風に僕は吹かれてる

別れと出会いかさね いまの僕がある

すべてはつながってく きらめく空の下で

Promised Land バイクの群れが僕の鼻歌かき消してく

Promised Land いつしか僕もこの街の風景の一部になる

——馬場克樹『Promised Land』より

馬場さんにとって「ふるさと」とはどこを指すのでしょうか。仙台生まれではありますが、そこには生まれてから1 年住んだだけで、その後は静岡や埼玉を転々とし、大学は北海道大学で学び、それから東京の外務省傘下の国際交流基金で働き、北京やオーストラリアのシドニーに派遣されました。最近、台北は馬場さんがいちばん長く住んだ街となり、いちばん「ふるさと」という感覚を持つ場所になっているそうです。芝居の仲間、葛西さんや松田さんだけでなく、『最好的台湾』を著した青木由香さんや、『随筆台湾日子』の作家、木下諄一さんなど台湾を愛する日本の人々とも仲良くしているそうです。「みんな文章やイラスト、写真などいろいろな表現方法で台湾を紹介し、台湾を語っています。僕も自分の歌で台湾への思いを表現したいと思っているんです」。

この10 年、台北にはおしゃれなデザイナーショップや素敵なカフェがたくさん増えました。馬場さんは台湾の若い人々がきっちり自分の意見を言い、政治を変えたいという気持ちを表現するようになったことを心強く思っているそうです。馬場さんがこよなく愛する台北のスポットは、過去と現代が融合する大稲埕、四季折々の自然が楽しめる陽明山、母校の北海道大学を思い起こさせる台湾大学のキャンパスです。いつもと違う散歩のコースを見つけるのが大好きで、最近は台北の都市型レンタサイクル「YouBike」に乗って街を探索するのがお気に入りです。それでも台北には「夏は蒸し暑く、冬はジメジメ寒くて日本より寒い感じがする」という、どうしてもなじめないところもあります。けれども馬場さんが作品で語っているように、亜熱帯の風は身を包むぬくもりとなり、オートバイの喧騒は、いつしか日常の一コマと化したようです。

 
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