できるだけお金をかけずに台北であちこち回りたいバックパッカーには、MRTがオススメです。台北のMRTは台湾初の地下鉄で、すでに11路線が開通しています。台北市内から新北市（旧・台北県）に延びるMRTの電車は、約3∼7分おきに1本あり、台北101 、西門町、国立中正紀念堂、国立國父紀念館、士林観光夜市などの主要観光スポットにも行けます。また、MRTの各駅で観光マップももらえるので、MRTをうまく利用して台北を満喫しましょう。

台北MRTの乗車券について

MRTの乗車券は、500円玉大の片道乗車券（トークン）とSuicaと同じプリペイド式のIC乗車券「悠遊カード」の2種類があります。片道乗車券を購入する際は、改札口付近に自動券売機があるので 、券売機上方の運賃表で目的地までの運賃を確認してから、券売機のタッチパネルの指示に従って購入手続きを行います。また、悠遊カードも同様に改札口の近くに専用の券売機があり、タッチパネルの指示に従って購入できるほか、各駅の窓口でも購入できます。

悠遊カードの販売価格は100元ですが、これはデポジット（預かり金）です。また、購入時点でのチャージ金額はゼロなので、チャージが必要です。チャージは毎回100元単位で行います。悠遊カードは、MRT、路線バス、渡船、猫空ゴンドラ、台鐵（国鉄）の一部区間で利用できるほか、YouBikeでも利用でき、主要コンビニでも電子マネーとして利用できます。また、悠遊カードでMRTに乗れば、運賃が2割引になります。例えば片道25元の区間に乗車する際に悠遊カードを使えば、運賃が5元分割引されて20元になります。また、MRTから路線バス、あるいは路線バスからMRTに1時間以内に乗り換える際は、路線バスの運賃が8元割引されます。なお、払い戻しの際は、デポジット100元とチャージ（入金）残額の全額が返金されるので、MRT各駅の窓口で手続きを行ってください。

お得な「一日乗車券」と 「Taipei Pass」

1日に何度もMRTに乗るなら、「一日乗車券」を使えば、乗車券購入の手間が省けます。1枚150元の一日乗車券は、駅の窓口で購入でき、当日の深夜12時までならMRTに乗り放題。1日に5回以上MRTに乗って、比較的遠いスポットへ行くなら、この一日乗車券の方がお得なことが多いので、購入前に当日のスケジュールを確認しながらトータルの運賃を計算して比較してみるといいでしょう。また、「24時間乗車券」というのもあります。最初に乗車券を使用してから24時間以内なら、何回でもMRTに乗車できてお得です。販売価格は200元ですが、今年末までは180元の優待価格で販売されています。

一日乗車券のほか、「Taipei Pass」（台北觀光護照）もオススメです。販売価格は180元と一日乗車券より30元高いですが、深夜12時までならMRTだけでなく、台北市と新北市の路線バスにも乗り放題です。また、総額23,000元の優待が受けられる数量限定の小冊子もあり、中国語版、英語版、日本語版の3種類の中から選べます。冊子には有名人オススメのコースを紹介した「台北4大エリアテーマ別コース」も収録されているので、個人旅行で台北を訪れた観光客の参考になるほか、いい店の優待割引もあり、台北の特徴を生かした独特の内容になっていて、とてもお得です。

MRTと路線バスで台北をめぐれば、節約できるだけでなく、余計な手間もかかりません。特に繁華街を散策したい観光客は、目的地の駅で下車して、YouBikeを借りて自転車に乗ったり歩いたりして移動すれば、お金が節約できるので、そのお金で台北のさまざまなグルメを味わって、身も心も満足させてください。

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悠遊カード

購入方法：

悠遊卡台北車站客服中心（悠遊カード台北駅サービスセンター）、MRT各駅の窓口

利用できないエリア：

行き先番号が4ケタの高速バスではご利用になれません

電話：(02)412-8880

詳細は悠遊カードを発行する悠遊卡股份有限公司

（http://www.easycard.com.tw）のサイトまたは本誌P.57参照にてご確認ください。

Taipei Pass

一日券（180元）、二日券（310元）、三日券（440元）、

五日券（700元）、猫空ゴンドラ一日券（250元）の5種類。（または本誌P.57参照）

猫空ゴンドラ一日券：

当日深夜12時までならMRT、台北市と新北市の路線バス、猫空ゴンドラに乗り放題

台北MRT乗車時の注意事項

台北MRTの営業時間は6:00から24:00までです。また、駅構内は全面禁煙で、飲食禁止エリア内は飲食禁止です（ガム、ビンロウを含む）。ペットを駅構内に持ち込む際はケージに入れてください（警察犬、盲導犬は除く）。

24時間カスタマーサービス：(02)218-12345