台北には鉄道記念品各種を販売するショップが数多くあり、世界各地からの鉄道ファンをひきつけています。限定版の鉄道模型や鉄道と生活用品を結びつけたクリエイティブグッズのほか、レトロな雰囲気の台湾スタイルの記念品が手に入り、台北は鉄道ファンが宝探しをするのに絶好の場所です。
鉄道ファンの夢の家∼阿立圓山玩具模型社
MRT圓山駅近くにある「阿立圓山玩具模型社」は台北市でも珍しい鉄道模型のコレクション専門販売店です。店内では、天井に小型列車の模型がグルグルと走り、レールから飾りまでどれもオーナーの阿立がデザインしたものです。店内の見晴らしのいい窓からは行き来するMRTの列車を見られるだけでなく、時には飛行機も見られます。自身も大の鉄道ファンである阿立は、窓の外のMRT淡水線はかつて自分と兄が一緒に成長した台湾鉄路管理局の「淡水線」で、幼い頃の美しい思い出を持ち続けるために、自宅を鉄道模型のコレクションショップにすることを決めたといいます。
今、最も人気のある商品は、今年退役したばかりの第一代自強号「EMU100」の模型です。発売してすぐにドイツ、オーストリア、日本、スイスといった国の鉄道ファンを引きつけました。かつて、この自強号を製作した技師もはるばるイギリスから台湾まで鑑賞に訪れました。そのほか、阿立はコレクション価値がとても高い日本の「KATO」シリーズの鉄道模型も勧めます。
模型以外に人気があるのは、窓の前にあるバーテーブルの上にある長いレールです。好みのドリンクを注文すると、飲み物を載せて小さな列車がレールを走り、ゆっくりとお客の前まで運んできます。この素敵なアイディアは、阿立がチェコで鉄道展を見たとき、プラハの鉄道レストランで得たもので、細やかな鉄道模型を鑑賞するだけでなく、実用的な機能も発揮させました。
鉄道駅の人気ショップの限定クリエイティブグッズ
台北駅1階のロビーには台湾鉄道周辺記念グッズを専門に販売する店が二店舗あります。西3門と東1門にある「臺鐵夢工場旗艦店」と「台灣鐵道故事館」です。
「臺鐵夢工場旗艦店」では台湾鉄道の記念品を専門に販売しています。ここ最近はクリエイティブで実用性の高い周辺グッズを販売するだけでなく、限定コレクション品も不定期に販売し、大人気となっています。例えば、今年発売されたばかりの限定品「台鉄EMU700型電車」の模型は、豪華で細やかな内装がほどこされています。花東鉄路の電化開通を祝って記念販売された「花東電化記念弁当箱」は美しさとエコな機能を兼ね備え、なおかつ台湾の雰囲気でいっぱいのグッズです。もっとも人気のある商品は「迴力ミニ列車」です。手頃な値段だけでなく、扇形の車庫もあり、コレクションする楽しさが増えました。「プユマ号モバイル電源」は3Cと結びついた記念品で、懐中電灯の機能もつき、携帯電話のユーザーに手放せない携帯グッズです。
「臺鐵夢工場」は松山駅にも支店をオープンしました。旗艦店とは異なる懐かしい雰囲気のショップです。松山店は第一代EMU100型自強号の車両を改造したもので、店内には二人がけ座席、一人がけのビジネスシート、コップ置き、荷物置き、座席番号プレートなどもあます。この車両は鉄道ファンには「イギリスの貴婦人」とこっそり呼ばれている鉄道で、松山駅の人気スポットとなりました。
台北駅の東1門にある「台灣鐵道故事館」は懐かしい雰囲気の店内です。専属デザイナーチームが作り出した各種の懐かしい鉄道商品は台湾ならではの雰囲気が感じられます。例えば、永遠の愛を誓う「鐵不出軌」は限定品の文鎮で、木箱で丁寧に包装され、恋人への贈り物として最高です。「懷舊手札」は幼い頃の台湾のイメージをテーマとした手帳で、麻ひもで装丁をほどこしました。鉄道旅行の途中で起きた色々なことを記録できます。特色ある手触りの「木製はがき」には台湾各地の風景が刻まれ、購入後、その場で文字を書きいれ、店の入り口にある懐かしい形の大型ポストに投函すれば、旅の思い出を届けることができるでしょう。
台北で鉄道の物語を探索するときには、旅の美しい思い出を残すのに最適な個性あふれた鉄道ギフトを選ぶのを忘れないでくださいね!
関/連/情/報
阿立圓山玩具模型社
住所:承徳路3段225巷18号3階
電話:(02)2585-9491
臺鐵夢工場
旗艦店
住所:北平西路3号1階(台北駅西3門)
電話:(02)2383-0367
松山店
住所:松山路11号(松山駅B1西出口)
電話:(02)2747-4242
台灣鐵道故事館(微風店)
住所:北平西路3号1階(台北駅東1門)
電話:(02)6632-8999内線1903